アイスランドでハッピーニューイヤー

                          

                        寄稿:  秋山秀一氏  東京成徳短期大学教授

                                                          日本エッセイスト・クラブ会員

                                                           日本旅行作家協会評議委員

 「あっ、花火」。すぐに、「ドーン」と音がする。

 すると、今度は別の方向に花火が、シェルシェルシェル、シュパッ。あっちからも、   こっちからも、花火が上がる。

 焚火が赤々と燃え上がり、そのまわりを人々が取り囲んでいる。

 その輪に加わろうと集まってくるレイキャヴィクの市民。大人も子どもも皆いっしょに、焚火を目指してやってくる。

 1993年12月31日、世界最北の首都レイキャヴィク。大晦日の夜。

 「今年のいやなことは、燃やして、忘れ、来年が良い年になるように...」

 家族連れで、カップルで、おおきな焚火のそばに集まってきた人々の姿が黒いシルエットになっている。

 家々の窓には赤・青・黄色の豆電球がともり、カーテンは開かれ、室内が外からもよく見える。どこも、新年を迎える喜びでいっぱいだ。こちらまで浮き浮きしてくる。

 そして、なんと、空にはオーロラが。それも、みごとな帯のようなオーロラが、ゆっくりと形を変えながら舞っていた....」。

 今年は3年ぶりに天気が良くて...」

というが、大晦日の夜にオーロラを見ることができるとは。なんとも、ラッキーな。焚火、花火、オーロラ。

 まさに、光の祭典。

 11時を過ぎて、花火の数が増えた。

 12時。花火がドドドーン。360度、どっちを向いても、花火、花火、花火の世界。

 そして、大歓声。人々の笑顔、笑顔、笑顔。

 ちょいと冷えた体は....、アイスランドのウオッカをグーイ。これで体もホッカホカ。

 


Revised:03/05/29