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アイスランドのバーディングの概要 |
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鳥類学の世界でもアイスランドはその動物相のユニークな構図に見られるように極めて貴重な存在となっている。その理由のひとつとして掲げられるのはこの国が北極圏に近く、アメリカとヨーロッパの間の大 アメリカの鳥類の中でアイスランドをその最も東の前哨地としている種類は極少数であり、鳥類動物相の多くはヨーロッパに起源を有している。厳しく、不安定な冬を持つ国なので鳥類の多くは1年の半分、しかも夏に限ってアイスランドで過ごす。鳥類によってはグリーンランドより遥か北を繁殖地とし、冬には南半球の地を生息地とするがその場合にはアイスランドは単にその間の移動の間の途中降機の場となるだけだ。鳥類学者は毎年の如くアイスランドで新種を発見するが、大抵の場合それらは一時的な渡り鳥だ アイスランドでのバードウオッチングのシーズンは一般的には4月から9月までとされ、70〜80種類の鳥類が観察できる。その中でベストシーズンは5月の後半から6月にかけて。この時期にはすべての渡り鳥が到着し、営巣を開始し、それぞれの領域を防御する鳥たちの姿が随所で観察できる。特に、この時期はミッドナイトサンでほぼ24時間明るいので終日ぶっ続けでバーディングが楽しめる。渡り鳥を除けば、冬季を含む年間を通じてバーディングは可能だ。冬でもハシグロオオハム、アビそして多種のカモメやカモの類は観察できる。但し、昼間の時間が極端に短い11月〜1月にかけては避けたほうがいい。 ここでは代表的なエリアごとに野鳥観察のアウトラインをご紹介しています。アイスランドで気軽にバードウオッチングをしてみたい人たちへの「アイスランド・バーディングの概要」で、参考程度に利用してください。 |
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|レイキャネース半島|レイキャヴィークとその周辺|ミーラルとスナイフェルスネース半島|ラゥトラビヤルグとその周辺| |
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レイキャネース半島の突端の灯台があるレイキャネーストアゥ近くは北極アジサシの極めて大きなコロニーで有名。灯台の沖合15kmに浮かぶ孤島エルドエイは世界最大級のカツオドリの生息地。カツオドリは沿岸近くに 半島の突端から海岸に沿って北上すればハプナベルグ(Hafnaberg)。海食のクリフ。ここも海鳥の生息地だが、特に、小型ウミガラスを除く、アイスランドで見られるウミガラスの前種類が観察できるポイントとして知られている。ワタリガラスやその他の海鳥に加えてミツユビカモメも岩棚に数多く営巣する。 ケプラヴィークの西、人口118人の小さな漁村ハプ二−ルでは、冬、シノリガモが観察される。最も北に棲息する水に潜る水鳥だ。その他のカモも雑多で年中見る事ができる。半島北西の港町附近の海岸部も海鳥は多い。 レイキャネース半島最外部の突端の岬ガルズスカーギ(Garðskagi)はコマドリ、キョウジョシギ、ミユビシギなど、スカンジナビアで営巣する種類の渡りの中継ポイントとなっている。この附近でははぐれ鳥(群れから)が渡りの期間を通じて観察できる。 エトリザアゥルダ−ルル、フォスヴォーグル及びロイガルダ−ルルの植物園がレイキャヴィーク市内のバードウオッチング・スポットだ。そのほか野鳥観察が楽しめるスポットはエトリザアゥル川の三角州の干潟、グラヴァ−ルヴォーグル、アルトナルヴォーグル及びコゥパヴォーグルの入り江が挙げられる。年間を通じて多くの海鳥がレイキャヴィークやその周辺の衛星都市の海岸で見ることができる。レイキャヴィーク市内のチョルトニン湖でも野鳥の豊かな生態を観察でき、湖の南は湿地になっており、湿地帯に棲む野鳥が数多く営巣している。北極アジサシ、ユリカモメ、大白鳥や多種のカモ類が湖の中州や岸辺に営巣する。 レイキャヴィークに隣接する町セルチヤルトネースは岬になっているが、この町外れは未開発の手入らずの海岸。潮が引くと入り江グロゥッタまで歩いて辿り着ける。ここも海鳥が豊富だ。 レイキャヴィークの南には大統領官邸ベッサスタジルがあるアゥルフタネース岬。ここもバードウオッチャーに人気のスポット。北極アジサシ、ケワタガモを始めカモ類も多く棲息する。湿地帯に棲む野鳥も数多いところ。 ハプナルフィヨルズゥルの港から南の沿岸部では数種のカモ、湿地帯に棲む野鳥そして多くの海鳥が観察できる。町外れにあるアゥスチョルトニン池やウルリザコトスヴァトン湖では春から夏にかけてミミカイツブリが観察できる。ミミカイツブリがアイスランドの南西部で見られるのは極めて稀になっていると云う。 首都圏エリア最大の湖エットリザヴァトンやヴィーフィルススタザヴァトン湖には毎年ハシグロオオハムが営巣する。 スナイフェルスネース半島の一帯は緑草地で、河川も多い。この地域で一番頻繁に見られる野鳥は湿地帯に棲む種類で、沿岸部はもとより半島の内陸に入ったところでも観察できる。この国の泥地と沿岸部の大半が西海岸にある関係で、この地域では他より豊富なバードライフが観察され、特に、海鳥の渡りの移動時期に顕著になる。スカンジナビアの海鳥の多くの移動路はアイスランドの西海岸沿いにあり、それ故に、餌を求めて西海岸の泥地や海岸に飛来してくる。
ボルガルネースがあるミーラル地区はオジロワシの分布地域の一部だ。 アルトナルスターピの西側からヘトルナール村に至る約10kmの沿岸には無数の海鳥が巣くう。その中で北極アジサシとミツユビカモメが際立って多いがセグロウミガラスや様々なカモメが営巣する。岸近くでウミスズメが見られることもある。シノリガモもクリフの波際に姿を見せる。数的には少ないがアカエリヒレアシシギもこの地域の小さな池周辺で見かける。 ヘトルナールの西8kmにあるクリフ、スーブビヤルグにはミツユビカモメ、ウミガラス、フルマカモメなど営巣する海鳥が豊富だ。ここから北、ヘトリスサンドゥル村の手前にあるスヴォルトゥロフト灯台附近の高い岩礁には様々な海鳥が巣くっている。ヘトリスサンドゥル村とリーフ村の間にはアイスランド有数の北極アジサシのコロニーがある。多くの海岸鳥がリーフ村周辺の浅い池やリーフからオゥラブスヴィークに走る道路574号線沿いのクリフに生息する。シロカモメはスナイフェルス半島の北岸に多く見ることができるが国内最大のシロカモメの営巣地のひとつである。 約2700の島々が散在していると云われるブレイザフィヨルズゥル湾には夥しい数の海鳥の営巣地となっていて数え切れない程の野鳥が棲息しており、観察には持って来いの地域だ。その中には、パフィーンや珍しいウミスズメの種類も含まれる。この湾は大鵜やヨーロッパヒメウの主要な営巣地でもある。数組のオジロワシもここに営巣する。かつて海鳥の捕獲と綿毛はこの地域にすんでいた住民の稼ぎのほとんどを占めていた。ケワタガモの営巣地は現在でも湾内の幾つかの島で利用されている。 半島最大の町ステイッキスホゥルムゥルに近いフィヨルド、アゥルフタフィヨルズゥルも絶好のバードウオッチング・スポットだ。夏には多くの海鳥と共に大白鳥が棲息するがその数は数百羽に達する。 地理的にはヨーロッパ最西端の地点として知られるラゥトラビヤルグは長さ14kmにも及ぶ断崖絶壁。ここには低地と呼ばれる地帯は全くない。断崖の総面積は3.4㎢。その名前のとおり、ラゥトラビヤルグの ラゥトラビヤルグに近いオルリイグスホプンにはかなりの数のケワタガモの営巣スポットがある。ヨーロッパ最西端のゲストハウスがあることで知られるブレイザヴィークには湿地帯に棲む野鳥が多い。ハシグロアビ、大白鳥、アカエリヒレアシシギなどが代表的。 ラゥトラヴィ−クには夥しい数のハジロコチドリが巣くうが、荒地や一段高い地点では際立って見られるのはユキホオジロだ。 イーサフィヤルザルデュ−プ湾は深さ100m以上の海底谷が45kmも続く西部フィヨルドで最大のフィヨルド。フィヨルド内には幾つかの支峡湾とも呼ばれる小さなフィヨルドがあり、山が険しく海に突っ込むように切り出している。場所によってはカバの低木が山側や谷底に生えている。一方、アイズエイ島やヴィーグル島には草が生い茂る。このふたつの島には一般的な海鳥に加えて多数のケワタガモやパフィーンが営巣する。ヴィーグル島には年間を通して人が居住しているが、最近になってアイズエイ島には夏しか人は住まなくなった。どちらの島もケワタガモの営巣地は綿毛の採集に利用されている。 フィヨルドの沿岸部では場所によってコオリガモとカワアイサ観察に絶好のスポットがある。シノリガモは極めて限られた場所だが小さな川近くで観察できる。ミソサザイやライチョウなどはカバの低木が植わっている地帯で見られる。イーサフィヤルザルデュ−プ湾には毎年数組のオジロワシが営巣する。 アイスランドで4番目に大きい湖ミーヴァトン(約37㎢)は海抜が約280mの高地に位置している。その湖岸はかなりギザギザした形状になっている。湖はたくさんの岩石、溶岩柱そして40もの小さな島を抱えている。この湖はかなり浅く、その影響で気温や天候に敏感に反応しやすい地理的条件になっている。その排水域はこの国の中央部にまで広がっているが、水路のほとんどは地下を通る。ミーヴァトンに流れ入る水のほとんどはその東岸部に集中している大量の湧き水だ。湖は栄養として摂取できる食物が極めて豊富で ミーヴァトン湖はバードライフのメッカとして広く知られている。特にカモに関して、ここで見られるような多様な営巣地は世界のどこにもないと云われている。湿地帯に棲む鳥類もヒースランドのような荒地に棲む鳥類もミーヴァトンでは観察できる。北極アジサシ、ユリカモメ、アカエリヒレアシシギを始め多種の渉水鳥も数多いく観察できる。しかし、ハシグロオオハム、アビ、ミミカイツブリ、ハヤブサ(ファルコン)、コチョウゲンボウ、ライチョウなどの姿に出会える機会は少ない。 カモの中で、シノリガモとバローズ・ゴールデンアイ(ホオジロガモの一種)はヨーロッパではアイスランド以外には営巣しない珍しい種類。特に、バローズ・ゴールデンアイはヨーロッパはもちろんアイスランドでもミーヴァトンにだけに営巣するカモで、およそ2000羽ほどしか数えられていない珍鳥だ。このカモはたいていミーヴァトンで越冬する。このカモは蚊やブヨの幼虫を餌にしている。彼らは通常は群れをなして生活するが、子育ての時期には攻撃的なってペアで巣を守ろうとする。 ホプジ、カゥルヴァストランダルヴォーグルそしてスクートゥスタジル附近は容易くバードウオッチングが体験できるサイトだ。ラクスアゥはミーヴァトンを源流に北に流れて北部のスキャゥルバンジ湾に流出する大河。ラクスアゥ川とその河岸も同様に気軽に楽しめるポイントである。ミーヴァトンの北岸沿いの入江や池でも多様な野鳥の営巣が観察できる。 東アイスランドに位置し、その大部分が海岸からはかなり離れたところに広がるフリョゥトスダルスヒェーラズ地区(Fljótsdalshérað)は山々の風下サイド゛に囲まれた高地。そのために、アイスランドの他の地区のように風が強くないのが特徴。このことはこの地区には他の地区と比べてカバノキが広い範囲に生えていることでも分かる。フリョゥトスダルスヒェーラズ地区はスヒェーラズフロゥイ湾(Héraðflói)で海に至る。湾は広範な砂浜になっている。更に、小川が流れ込む湿地帯と沼地があって、池やスゲが茂る草地が乾ききることはほとんどない。海岸部で一番よく観察できるのはオオトウゾクカモメだが、トウゾクカモメ、アビ、チュウシャクシギのようなヒース荒野に棲む野鳥も観察の対象となる。この地域のチュウシャクシギの営巣は国内で最大の密集ゾーンだ。ヨークルス・アゥ・ブルーとラーガルフリョゥトのふたつの大河沿いには多数のPink−footed Gooseとハイイロガンが棲息する。 フリョゥトスダルスヒェーラズ地区では多種の群れからのはぐれ鳥が見られる。その中にはキクイタダキのようなイスカが含まれる。イスカは最近ではハットルオルムススタザスコゥグル(Hallormsstaðaskógur)にかなりの数で営巣するようになっている。 東部の海沿いは高く、険しい山に囲まれた狭いフィヨルドが連続する地帯。スクルーズゥル(Skrúður)とパプエイ(Papey)のふたつの島は東部フィヨルドで最も興味深いバーディング・スポットだ。スクルーズゥル島はカツオドリやパフィーンを含む多くの海鳥の営巣地。そしてパプエイ島の代表的な営巣鳥はパフィーンとケワタガモ。 東部フィヨルドでは南寄りに位置するアゥルフタフィヨルズゥル及びロゥンスフィヨルズゥル(Lónsfjörður)のふたつのフィヨルドの水深は浅目で、海底植生が豊富だ。沿岸から内陸に向かっては、塩性沼沢、池そして湿地帯となっていて、渡り鳥の重要な中継地だ。夏季に良く見られる種類は大白鳥で潟湖に数千羽の単位で観察できることもある。ロゥンスフィヨルズゥルのクヴァルネース岬(Hvalnes)にあるクヴァルネーススクリズゥル斜溝の下部で、数多くのケワタガモを海上に観察できる。よく見かけるクロガモはほぼ1年を通してこの附近に棲息する。 ホルトナフィヨルズゥル、スカルズスフィヨルズゥルそしてストックスネース岬は東アイスランドの最南となる一帯に位置している。この地域で最大の町はホプンだが町の近郊にも絶好のバーディング・スポットがある。また、町の中心から1km(徒歩で10分ほど)には野鳥自然保護区オゥランド(Óland)がある。スカルズスフィヨルズゥルは海の潟湖で水深は浅い。潟湖は小島や岩礁が浮かび、平瀬は生命感に溢れていて、パフィーンやケワタガモの絶好の営巣地になっている。その他にもハジロコチドリやアカエリヒレアシシギが観察の対象となる。 このルートでは沿岸には多くの湖、池そして潟湖が点在し、無数の河川が存在する。大河と呼ばれる大きな河も含まれ、海に流れ出る。この地域でよく見られるのは大白鳥やカモそして渉水鳥のような多くの湿地帯に棲息する種類。これ以外にも北極アジサシやユリカモメが観察の対象になる。 春を迎えると渡り鳥が続々アイスランドに渡ってくるがアイスランドに辿り着いて最初に目にするのがこの地域となる。従って、渡りの時期には群れからはぐれた鳥も多く見かける。カオジロガンの渡りのコースはアイスランド南東部越え、つまりはこの地域上になるが、最近ではここに留まり営巣するカオジロガンも見られる。ヴァトナヨークトル氷河と沿岸の間に横たわるブレイザメルクルサンドゥル砂原には国内最大級のオオトウゾクカモメの営巣地がある。その他の種類ではトウゾクカモメやアビが営巣する。アビは砂原を走るリングロード沿いにある池でも観察できる。 アイスランドの最初の移住者インゴゥルブル・アルトナルソンが上陸した最初の場所インゴルブスホプジ岬はパフィーンの有数の営巣地で夏には数十万羽が集う。その他にはオオトウゾクカモメなどが営巣する。近年になってウミツバメがコロニーを作っていることが瞭かになった。 スカフタフェットル国立公園は氷河と黒砂によって囲まれた植生豊かなオアシスだ。カバノキの森林ではツグミやミソサザイのにぎやかな囀りが聞こえ、スカフタフェットルスヘイジ荒地ではライチョウやユキ・ホオジロを観察できる。 アイスランドの中央南部沿岸部では唯一の村ヴィークからデイルホゥラエイにかけては海が目前に広がり、湿地帯と海食崖の地形に特徴がある一帯だ。巨大な穴を持つ海に突き出た雄大かつ奇怪な断崖の岬で、アイスランドの最南端になるデイルホゥラエイはこの一帯にある。ヴィークの直ぐ東には北極アジサシのコロニーがあるがアイスランドで最大級のものだ。ヴィークを望む崖には無数のフルマカモメが巣くう。ヴィークの村近くの山レイニスフィヤットルには大きなパフィーンのコロニーがある。 デイルホゥラエイは極めて大きなパフィーンと北極アジサシのコロニーとなっている。また、デイルホゥラエイには無数のヒース荒地に棲む野鳥や渉水鳥の種類も営巣する。 オオトウゾクカモメやトウゾクカモメは海岸の砂地に営巣し、湿地帯を好む野鳥は海岸から内陸に入った沼地に営巣する。
■サウスショア(ショゥルスアゥ河デルタ地帯〜オルブスアゥ川デルタ地帯) サウスショアのショゥルスアゥ河からオルブスアゥ川の区間には、この地域の低くて平らな海岸線に沿って、たくさんの小川、小さな湖や池がある。地域を東西に分ける境界附近に近づくにつれ、光景は荒れ地から湿地帯、耕作地帯そして砂浜に変化してくる。平地の表層土の下には広大な溶岩原ショゥルスアゥルフロインが横たわっている。溶岩原の末端は海に数百メートル突き出ていて、海による侵食から土地を保護する格好になっている。波浪は溶岩原の先端部ではじけ、水路と岩礁の間で波はより穏やかになる。 この地域のバーディングも大いに楽しめる。最も良く見られる種類は湿地帯を好む野鳥と海鳥だ。ある意味では、この地域は年間を通してバーディングが楽しめるところと云える。春の渡りの時期には鳥たちは一団となって外洋から陸地に降り立ち、一方、冬季でも数多くの鳥たちがこの地で棲息する。後者に属するものとしては、ハシグロオオハム、アビそして多種のカモメやカモの類い。時にはウミガラスも冬に見られることがある。 シンクヴェトリル国立公園にあるシンクヴァトラヴァトンはアイスランドで2番目に大きな湖で長楕円形をした地溝湖だ。養分をたっぷり含んだ地下水が湖の様々な生物相の元になっている。シンクヴァトラヴァトン湖から流れ出るソーク川(Sog)は氷河を源水としていない川としては最大級のもの。川は途中2〜3箇所で大きく川幅を広げ、ウールフリョゥトスヴァトン湖とアゥルフタヴァトン湖を形成している。 シンクヴァトラヴァトン湖は通常冬季の後半には湖面を凍結させる。しかし、北岸沿いにはほとんどの時期に空気穴が空いていて、常に一様気温の湧き水が年間を通して絶ゆまず流れている。同じ現象がソーク川にあり、川は冬の極端に低温の気候でも完全に凍結することはない。このため、冬場でもこの地域ではバーディングができる。 シンクヴァトラヴァトン湖周辺の植物は小低木のヒースとカバの茂みがほとんどだ。ソーク川の川土手は水際まで一面草が茂っている。 バーディングも多様で、ハシグロオオハム、アビ、ハイイロガン、シノリガモ、カワアイサや他のガンの種類が水鳥と一緒にいる姿が見られる。 ヘイマエイはレイキャヴィークより空路30分、南海岸の沖合10Kmに浮かぶウエストマン諸島で唯一人が住む島。島の西部は島内最大の海鳥の棲息地でパフィーン(ヒメツノメドリ)をはじめウミガラスなど夥しい数のバードライフが観察できる。 ボートツアーに参加すれば切り立つ断崖絶壁に巣くう無数の海鳥や洞窟を約2時間ににわたって鑑賞。洞窟の中までセーリングし、野鳥の巣のほんの2〜3Mまで近寄ることができる。 ヘイマエイ島全体で700万ものパフィーンの巣があるといわれている。 この巣立ちを夜になって始めるパフィ−ンの幼鳥に実は悲劇が襲うことになる。夜の町明かりに惑わされたパフィンの幼鳥は海とは反対の町に飛び立ち、アスファルト舗装された硬い道路や舗道、真っ暗な庭に降り立つ。その結果、車に轢かれたり、潜んでいる猫の餌食になったりするなど、幼いパフィ−ンの幼鳥が危険がいっぱい そこでヘイマエイ島の人々は町をあげて悲劇に遭遇したパフィ−ンの幼鳥に救いの手を差し伸べる。特に、島の子供たちは一生懸命。8月のこの時期、親たちはこの活動のために子供らが夜遅く出かけるのを許可するのだ。みんな段ボール箱と懐中電灯を持って街中を歩き回って餌を求めて迷い込んだ幼鳥を拾い集めて回る。子供一人で一晩で十羽以上を集めることも珍しいことではない。集められたパフィ−ンの幼鳥は民家や車庫に用意された箱で一晩保護され、翌朝、浜辺に連れて行かれて海に向かって一羽一羽空高く放されるのだ。
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Revised:09/06/19