ツーリスト・スポット徹底ガイド

 

アークレイリと東北アイスランド   

チョルネース半島/フーサヴィーク

TJÖRNES / HÚSAVÍK

 

 

アウトライン

アイスランド最北端の半島で、スキャゥルファンディとオークスアルフィヨルズゥルの両湾の間に位置する。半島の西の沿岸は砂岩の土手になっている地層が特徴的で、溶岩、河川や湖そして海底からの流送土砂、氷河によって運ばれた堆積物の他、亜炭が含有している。氷河期及び第三期の時代からの地層がはっきり見られる地帯として地質学的に興味が惹かれる半島でもある。
半島の先端部から北極圏までは僅か30km。沈まない太陽"Midnight Sun"観測には最適な一帯。

かっては春になるとグリーンランドからの流氷が到達したこともある。流氷にのって北極白熊が現れたことも。しかし、最近ではこうした珍事は先ずおきていない。

 

スポットガイド

★フーサヴィーク Húsavík

スキャゥルファンディ湾の東岸に位置し、農業、漁業(加工業を含む)が盛んな人口2,373人(2005年12月)の北の港町。フーサヴィークの意味は「家の湾」で、その由来はスウエーデン系ヴァイキング、ガルザル・スヴァヴァルソンが港近くに家を建て、ひと冬を過ごしたから。
北部アイスランド観光やホエールウォッチングの基地として、観光客も年々増加している。クジラ博物館もある。
1907年に建てられたチャーミングな装いの教会は町のシンボルでもある。町にある博物館にはかってアイスランドで捕獲された大きな北極熊の剥製も展示されている。

 

フーサヴィーク・ホエール博物館Húsavík Whale Museum

博物館は非営利の団体によって1997年に創設された。博物館創設の第一の狙いはくじらとその生活環境についての詳細且つ興味ある情報やデータを供給すること。博物館はフーサヴィークで体験できるホエールウオッチングツアーをよりよく理解できるように構成されている。創館当初、試験的な内容で展示もかなり貧弱なものだった。たった3年で、情報や収集物、データも充実させ、展示の人気が昂騰し、もっと大きなスペースが必要となる。港近くにあった、廃屋化したかつての食肉処理場が今や来たアイスランドで最もツーリストが訪れるスポットのひとつになったのだ。1600uの広いスペースには数種のクジラの骨格が展示され、クジラに関する興味惹かれる事象が

博物館は夏季の期間(5月〜9月のみオープンされる。オープニング・アワーは6月〜8月は9時〜19時、5・9月は10時〜17時。入場料は大人ISK700

1.        入り口

2.        レセプション・デスク

3.        スーヴェニアショップ

4.        トイレット

5.        アイスランドの海に生息するクジラの種類

6.        海洋生態系

7.        チルドレン・コーナー

8.        環境問題

9.        クジラの生態学

10.     海鳥が巣食う断崖

11.     捕鯨史

12. 自然史 13. シャチ館  14. クジラの髭 15. ドルフィン  16. ホエール・ウオッチング  17 レクチャー室  18. ギャラリー

 

★ハトルビヤルトナルスタジル化石博物館 
フーサヴィークとアークレイリを結ぶロード85沿いのハトルビヤルトナルスタジル(Hallbjarnarstaðir)にあり、フーサヴィークからは約12km。チョルネース半島の地層から見つかった数百万年前の貝、動物や樹木の化石や自然科学上の標本が展示されている。

 ★マゥナゥルバッキ Mánárbakki
チョルネース半島最端の小村。フーサヴィークから車で約20分。村の一軒の農家にアイスランド大学と日本の国立極地研究所の共同オーロラ観測ステーションがある。このステーションは日本政府の資金援助によって1984年に設立されたもので、南極大陸にあるステーションに対応し、南極と北極のオーロラを比較している。60を超えるアンテナがキャッチしたオーロラの痕跡や動きを複雑なコンピューターや観測機器に繋いで記録分析を行っている。又、この農家は20世紀中頃からのアイスランドの古いコレクションを展示している博物館を運営しており、この中でアイスランドの伝統料理によるディナーも提供してくれる(要事前予約、2名以上)。
マゥナゥルバッキの周辺は町の灯りからも遠く、車も殆ど無く、オーロラ観測にはもってこいの好条件を備えている。

 

★ラクスアゥ Laxá 
 
ラクスアゥとは鮭の川の意味。その名の通り、アイスランドでは最も有名なサーモン・リヴァ−でミーヴァトン湖にその源をおき、ラクスアゥルダールル渓谷やアザルダ−ルルを抜け、ラクスアムイーリ農園の近くで海(スキャルファンディ湾)へと流れ出る全長59kmの大河。河岸の光景は絵のようで、その美しさでも知られている。

 

 

★クヌートススタジル Knútsstaðir 
 ラクスアゥ川岸の農家のある場所。サーモン・アングリングには最適の漁場として知られる。近くの溶岩原には奇形のくぼんだクレーターの丘が幾つもある。中でも、クヌートススタザボルグがその際立つユニークさで特に知られている。

 

★ブレイザヴィーク Breiðavík 
 同じ名前の湾と農家があるチョルネース半島の最北の地点。氷河期の分厚い地層が見られるところ。


Revised:08/09/30