南アイスランド1map

●西部フィヨルド
 西部フィヨルドはアイスランドの北西部に位置するフィヨルド地帯。火山活動はほとんど無く、高い山岳が連なり、幾重にも入り込んだ険しい沿岸の様相がこの一帯の特徴である。西部フィヨルドの北部は、人がほとんど居住しない純粋にワイルドな自然がそのまま残るゾーン。西部フィヨルド半島の西先端にそびえるラゥトラビャルグ断崖はヨーロッパ最西端の地点で、無数の鳥が巣をかけている。北部にあるホットンストランディルでは勇壮なホットンビャルク崖や様々な動植物など、まだ人間の手に汚されていない自然を目にすることができる。




イーサフィヨルズゥル Ísafjörður

“氷の峡湾”を意味するイーサフィヨルズゥルは人口約2,750人、西部フィヨルド地帯最大の町で、過去2世紀に渡ってこの地方の行政の中心都市。1787年、デンマーク王が交易の独占権を解除し、臣下全員に交易に従事することを許したとき、イーサフィヨルズゥルは国内6大商工業地の一つとして繁栄した。1569年には商人達がここに居住した程の古い町でアイスランド最古の住居群のひとつが港の近くのネスズスタカスタズゥルに現存している(1734年に建てられたもの)。これらの住居の多くは保護管理されている。イーサフィヨルズゥルは夏季は西部フィヨルド観光の基地としてにぎわう一方、冬季にはスキー客が 訪れる。
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ボルンガルヴィーク Bolungarvík

9世紀後半のアイスランドへの移住が開始された頃から既に漁港として生まれた町で、アイスランド最古の港町。西部フィヨルドでは最も北に位置し、人口は約950人。すぐ近くに豊富な漁場を抱え、現在でも最も生産性の高い漁業を営んでいる。アイスランドで初めてモーターを備えた漁船が出現したところでもある。ボルガルヴィーク近くの海辺オゥスヴォルには古い漁師小屋が復元されており、往時の生活振りが偲ばれる。
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ラゥトラビヤルグ Látrabjarg

長さ14kmにも及ぶ断崖絶壁。最も高い部分は444m。“動物の棲み家がある崖”の意味だがその名前のとおり、北大西洋最大の海鳥や野鳥が棲息する壮大なクリフ。その数は全種類合わせて数百万に達すると云われる。ここはまた、オオハシウミガラスの世界最大の棲息地。さらに、このクリフの先端はビヤルクタンガール、地理的にはヨーロッパ最西端の地点として知られる。沖合いには数世紀に亘って重要な役割を果たしてきた難破船のための灯台ラゥトラロントがある。
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ヴィーグル Vígur

深さ100m以上の海底谷が45kmも続くイーサフィヤルザルデュープ湾には人が住む島が二つのみ。その一つがヴィーグル島。島には3世代1家族のみが住むだけなので、人間の手に汚されていない自然がここにはあり、ケワタガモ(初夏)やアザラシがその中で棲息する様子が見られる。又、ここには世界で最も小さい郵便局があるほか、アイスランドで唯いつの風車小屋が現存している。イーサフィヨルズゥルからのボートツアーが用意されている(夏季のみ)。
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ブリャゥンスライクル Brjánslækur

ヴァトンスフィヨルズゥル・フィヨルドの入り江近くに位置し、古い教会がある小さな村落。村の南の海の傍には国名をアイスランドと命名したワタリガラスのフロゥキに因んだ「フロゥカの遺跡」と呼ばれる古い遺跡がある。ブレイザフィヨルズゥル湾を横断し、スナイフェルスネース半島のステイッキスホゥルムルとを結ぶフェリーのポートがある。
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